アレルギー科|菊名駅|皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科|菊名駅前皮膚科

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アレルギー科

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アレルギー科について

アレルギー科について

皮膚はアレルギー反応がよく起こる場所です。アレルギーによって様々な皮膚疾患が発症します。当院では積極的にアレルギー検査、治療を行っておりますので、アレルギーで気になることがある際には、何でもお気軽にご相談ください。

アレルギー科診察でよくみられる症状

  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎(かぶれ)
  • じんましん
  • 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
  • 薬疹 など

アレルギー科の対象となる主な疾患

アトピー性皮膚炎

アトピーとは“異常過敏状態”を意味します。家系的に生じやすい湿疹です。乳児期は頭、顔に始まり、しばしば体、手足に広がります。幼児期は首、肘・膝のくぼみに、思春期~成人期は上半身に皮疹が強い傾向になります。ダニ、ハウスダスト、花粉、マラセチア(酵母菌)などに対するアレルギーが多く、当院ではViewアレルギー39(39種類のアレルゲンに対する特異的IgEの測定)を積極的に行っております。

アレルゲン1

アレルゲン2

当院はアレルギー検査の結果によってはスギ、ダニアレルギーに対する舌下免疫療法も可能です。

シダキュア®

スギによるアレルギーを改善するお薬です。

ミティキュア®・アシテア®

ダニによるアレルギーを改善するお薬です。

免疫舌下療法はアレルギーの原因となるアレルゲンを繰り返し服用することによって体を慣らしていくことで、アレルギーの症状を和らげます。治療前に採血などでアレルギーの確定診断が必要です。一般的にアレルゲン免疫療法の治療期間は、3~5年がよいとされています。

接触皮膚炎(かぶれ)

毛染め、化粧品、湿布、消毒液、洗剤、金属、ゴム、おむつ、植物など原因は様々です。治療は接触源を断ち、ステロイド外用や抗ヒスタミン薬内服を行います。当院では原因究明のためのジャパニーズスタンダードアレルゲン(パッチテストパネル®S)というパッチテストも行うことができます。本剤はジャパニーズスタンダードアレルゲン24種類のうち、ウルシオール、塩化第二水銀を除いた22種類のアレルゲンを調べるパッチテストです。

本剤に含まれるアレルゲン 種類 暴露源
硫酸ニッケル 金属 ニッケル合金、ニッケルメッキ、歯科用合金、染料、時計、塗料、チャック、コインなど
ラノリンアルコール 油脂 つや出し、化粧品、外用剤、日焼け止め、石鹸など
フラジオマイシン硫酸塩 抗生物質 外用剤
重クロム酸カリウム 金属 セメント、なめし剤、クロムメッキ、歯科用合金、革製品(靴、ブーツ、グローブ)、染料など
カインミックス 局所麻酔剤 外用剤
香料ミックス 香料 食品、キャンドル、香水、トイレットペーパー、化粧品、外用剤、石鹸など
ロジン 樹脂 インク、ニス、塗料、染料、ワックス、化粧品、接着剤など
パラベンミックス 防腐剤 食品、石鹸、化粧品、外用剤など
ペルーバルサム 樹脂 香料、外用剤、ソフトドリンク、化粧品、接着剤、日焼け止めなど
金チオ硫酸ナトリウム 金属 貴金属、電子部品、歯科用金属など
塩化コバルト 金属 セメント、インク、絵具、鍵、ファスナー、エナメルなど
p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂 樹脂 ゴム・革製品(靴、ハンドバック、時計のベルト、帽子、ベルトなど)、接着剤など
エポキシ樹脂 樹脂 接着剤、コーティング剤など
カルバミックス ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、イヤホン、医療用手袋など)
黒色ゴムミックス ゴム老化防止剤 黒色のゴム製品(タイヤ、ベルト、マスク、ホース、手袋、ゴーグルなど)
イソチアゾリノンミックス 防腐剤 外国製化粧品、洗い流すタイプのシャンプー・リンス、工業用防腐剤など
メルカプトベンゾチアゾール ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、マット、ウェットスーツ、医療用手袋など)
パラフェニレンジアミン 染料 毛染め・織物・毛皮などの染料、インク、ヘナタトゥなど
ホルムアルデヒド 防腐剤 衣類の仕上げ剤、接着剤、防腐剤、塗料など
メルカプトミックス ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、マット、ヘッドフォン、コード、ホース、消しゴムなど)
チメロサール 水銀化合物 ワクチン、点眼液、ソフトコンタクトレンズの洗浄剤など
チウラムミックス ゴム硬化剤 ゴム製品(ブーツ、靴、接着剤、プラグ、ゴーグル、マット、ヘッドフォン、ホースなど)
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パッチテストとは?

皮膚炎の原因として皮膚に接触する化学物質、日用品、化粧品、薬剤、歯科金属、食物などが関係していないかどうかを調べる検査です。パッチテストは背部などに種々のアレルゲンを貼り、以下のようなスケジュールにて経時的に反応を観察し、皮膚炎と何らかのアレルゲンが関係しているかを確認します。

パッチテストの判断について

上:鳥居薬品HPより引用

パッチテストで思いがけないアレルゲンが判明することもあります。ご自身の生活で注意すべきものを明確にすることができますので、今後の皮膚炎予防にもつながります。

蕁麻疹(じんましん)

突然、円形や地図状の膨疹を生じ、激しいかゆみを伴います。ヒスタミンが肥満細胞から分泌されることにより生じます。多くの場合は原因が特定できませんが、感染、物理的刺激、食べ物、運動発汗(コリン性蕁麻疹)、ストレス、薬剤が原因となることもあります。
アレルギーが疑われる場合はView39などの検査を行います。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

特定の食物を摂取した後、1~4時間以内にランニングなど運動負荷がかかることにより、じんましんやアナフィラキシー症状を起こします。アスピリン内服によりさらに症状が悪化します。日本では小麦に含まれるω-5グリアジンによることが多く、エビ、カニ、イカ、牡蠣、セロリなども原因となります。運動のみ、あるいは食物摂取のみでは発症しません。

※BML HPより

薬疹

体内に摂取された薬剤により皮膚に症状が発症します。処方薬、市販薬、サプリメントなどの薬剤歴の聴取が重要です。被疑薬の内服開始から発症までの期間は薬剤や病型により異なります。蕁麻疹型・アナフィラキシーショック型では10分から数時間。多形紅斑型・播種状紅斑丘疹型・光線過敏型などでは未感作で5~14日、既感作で数時間~1日以内に発症します。既感作の固定薬疹はさらに早く、1~数時間で発症します。薬剤性過敏症症候群(DIHS)で2~8週間。苔癬型・乾癬型では数ヶ月~数年後に発症することもあります。当院では薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)による原因検索が可能ですが、陽性率は全体の50%程度です。